瓦屋根構造名称を徹底解説!劣化しやすい部分のメンテナンスも
瓦屋根は、古来より日本の伝統的な住宅に用いられてきた、風格ある美しい屋根です。
しかし、長い年月を経て、瓦屋根も劣化し、さまざまなトラブルに見舞われる可能性があります。
瓦屋根の構造や名称を知り、適切なメンテナンスを行うことで、安心安全な住まいを実現できるでしょう。
この記事では、瓦屋根の構造と名称、メンテナンスについて解説し、瓦屋根の寿命を長く保つための情報を提供します。
□瓦屋根の構造と名称
1:棟(むね)
棟は、屋根の面と面が交わるところで、山型になっている部分です。
棟は、屋根面同士を固定し、雨水の浸入を防ぐという重要な役割を担っています。
棟は、屋根の形状や素材によって、さまざまな種類があります。
代表的なものとして、大棟、隅棟、稚児棟などがあります。
2:大棟(おおむね)
大棟は、屋根の頂点で地面と水平に葺かれている棟です。
大棟は、屋根全体の強度を保つ重要な役割を担っており、通常、熨斗瓦(のしがわら)を数段積み上げ、最上段に棟瓦(むねがわら)を重ねて作られます。
3:隅棟(すみむね)
隅棟は、大棟から斜め下方向(軒先方向)に下っている棟です。
隅棟は、屋根の側面を支え、雨水を排水する役割を担っています。
4:稚児棟(ちごむね)
稚児棟は、隅棟の先が二段になっている場合の、下方の短い棟です。
稚児棟は、隅棟を補強し、雨水の浸入を防ぐ役割を担っています。
5:漆喰(しっくい)
漆喰は、棟瓦を固定したり、瓦の隙間を埋めるために用いられます。
漆喰は、雨水から屋根材を守る役割も担っており、瓦屋根の美観を向上させる効果もあります。
□瓦屋根のメンテナンス時期と方法
瓦屋根は、耐久性が高い素材ですが、適切なメンテナンスを行わなければ、劣化が進行し、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
瓦屋根のメンテナンスは、主に漆喰の塗り替えと棟瓦の点検が重要です。
1:漆喰の塗り替え
漆喰は、経年劣化によってひび割れや剥がれが発生しやすいため、定期的な塗り替えが必要です。
漆喰の塗り替え時期は、築10年を目安にするのが一般的です。
漆喰が劣化すると、雨水が屋根内部に浸入し、木材の腐食やシロアリ被害を引き起こす原因となるため、注意が必要です。
2:棟瓦の点検
棟瓦は、強風や雨風に直接さらされるため、劣化や破損が起こりやすい部分です。
棟瓦の点検は、少なくとも年に1回は行うようにしましょう。
棟瓦がズレている、割れている、欠けているなどの異常が見つかった場合は、早急に修理を行う必要があります。
3:メンテナンスの重要性
瓦屋根のメンテナンスは、屋根の寿命を長く保つためだけでなく、住まいの安全を守るためにも非常に重要です。
定期的なメンテナンスを行うことで、トラブルを未然に防ぎ、安心安全な住まいを実現できます。
□まとめ
瓦屋根は、適切なメンテナンスを行うことで、長年美しく、安全な住まいを実現できます。
瓦屋根の構造や名称を理解し、定期的なメンテナンスを実施することで、瓦屋根の寿命を長く保ち、快適な生活を送れるでしょう。
特に、漆喰の塗り替えと棟瓦の点検は、瓦屋根のメンテナンスにおいて重要なポイントです。
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