陸屋根を最大限に活用するための材料と防水テクニック!
陸屋根は、そのシンプルでスタイリッシュなデザインから、近年人気が高まっている屋根のスタイルです。
しかし、その魅力的な外観とは裏腹に、防水対策の重要性を軽視してしまうと、思わぬトラブルに見舞われる可能性も孕んでいます。
□陸屋根の防水材料の種類をご紹介!
陸屋根の防水対策において、最も重要な要素のひとつが「防水材料」です。
適切な防水材料を選ぶことは、陸屋根の耐久性と美観を維持するために不可欠です。
ここでは、一般的な陸屋根に使用される4種類の防水材料の特徴、適用場面、そしてコストについて詳しく解説します。
1:FRP防水
FRP防水とは、ガラス繊維を強化樹脂で固めた素材を用いる防水方法です。
軽量で強度が高く、衝撃にも強いことから、近年では新築住宅の陸屋根や、小型のバルコニーの防水などに多く採用されています。
しかし、施工がやや難しく、広い面積への施工には適さない点が注意点です。
FRP防水の耐用年数は10~12年程度で、1平方メートルあたりの施工費用は12,000~15,000円が目安となります。
定期的なメンテナンスとして、5年おきに表面のコーティングを塗り替える必要があります。
2:ウレタン防水
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を陸屋根に塗布し、乾燥させて防水層を形成する工法です。
ゴムのような弾力性があり、形状に合わせた施工がしやすいことから、複雑な形状の陸屋根にも対応できます。
また、FRP防水に比べて価格が安く、1平方メートルあたりの施工費用は7,600~10,200円とされています。
耐用年数は10~12年程度で、定期的なメンテナンスとして、5年おきに塗膜の補修や塗り替えが必要です。
3:シート防水
シート防水は、塩化ビニルやゴムなどのシート状の防水材を陸屋根に貼り付ける工法です。
比較的安価で、施工が容易なことから、多くの陸屋根に使用されています。
シートの種類も豊富で、さまざまな色やデザインを選ぶことができます。
ただし、強風や紫外線に弱く、耐久性も他の防水材料に比べて劣る傾向があります。
耐用年数は10~15年程度で、1平方メートルあたりの施工費用は6,300~8,400円とされています。
定期的なメンテナンスとして、シートの劣化や破損がないか点検し、必要に応じて交換する必要があります。
4:アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトを主成分とする防水材を陸屋根に重ね塗りする工法です。
最も歴史が長く、耐久性も高いことから、大型の建物や公共施設の陸屋根に多く採用されています。
しかし、重量が重いため、建物への負担が大きくなる点がデメリットです。
また、施工が難しく、専門知識や技術が必要となります。
耐用年数は15~25年と長く、1平方メートルあたりの施工費用は7,000~10,000円とされています。
定期的なメンテナンスとして、アスファルトの劣化やひび割れがないか点検し、必要に応じて補修や重ね塗りを行う必要があります。
□陸屋根を選ぶメリット!多様な活用法
陸屋根は、その特徴的な形状から、さまざまなメリットを生み出します。
ここでは、陸屋根を選ぶメリットを3つの視点から解説し、その可能性を最大限に引き出すための活用方法について詳しく説明します。
1:屋上空間の有効活用
陸屋根の最大のメリットは、その平らな屋根面を有効活用できる点です。
屋上庭園や、太陽光発電パネルの設置、さらには、開放的な屋上リビングスペースの創造など、アイデア次第で多様な空間を生み出すことができます。
2:メンテナンスの容易さ
陸屋根は、勾配のある屋根と比べて、メンテナンスが容易です。
屋根面が平らであるため、清掃や補修作業がしやすいだけでなく、足場も必要ない場合が多く、コスト削減にも繋がります。
3:広々とした居住空間の確保
陸屋根は、勾配のある屋根に比べて、天井高を高く確保することができます。
そのため、同じ面積でも、より広く開放的な居住空間を実現できます。
□まとめ
陸屋根の防水材料やメリットについてご紹介しました。
屋上を有効活用できる点やメンテナンスが容易であることなどがメリットとして挙げられます。
稲城市周辺で陸屋根についてお悩みの方は、ぜひ当社にご相談ください。